成田空港からエジプトへ

2006-12-29 記載
トピックエジプト

アエロフロート航空で出発。

思いのほか快適なフライト。

今までアエロフロートの悪口ばかりきいていたので、これほど快適だとは思わなかった。ほかの航空会社とさほど変わりがない。 というより、エールフランス航空より快適かもしれない。

スカイチームに数年前から参加したようで、食事もどこかデルタ航空や大韓航空と似ているような気がする。機内食はさほど期待できないが、これだけ食べられれば十分だと思う。

ただ、出発が30分ほど遅れた。

到着が遅れたためだ。


とは言っても、このくらいは許容範囲内。

今回はガイドブックにROUGH GUIDE(英語書籍)を持参。

ロンリープラネットの日本語版が出ていなかったのでロンリープラネットの英語版を最初は買おうと思ったのだけれども、その近くに置いてあったこの書籍がよかったので選択。 これは写真は少ないものの、地球の歩き方には載っていないカイロ空港からの夜間バス情報もきちんと乗っていた。文字情報が多い感じだ。

今回搭乗したアエロフロート。


機体は少し小さめだが、西側の機体なので安心だ。

ガイドブックを見たところ、どうやらエジプトのカイロ空港にはターミナルが2つあり、ターミナル1は主にエジプト航空、他の会社はターミナル2を使用するようだ。そして、市内へのバスはターミナル1から出ているので、ターミナル2に降りた場合は無料シャトルでターミナル間の移動が必要とのこと。

夜間に到着してバスを使ったという人がいれば参考にしようと思い、旅行記を探してみたが見つけることができなかった。ちなみに、タクシーだと夜間料金で通常の50~100%増しの料金になるようだ。

タクシーにそのまま乗るのも芸がないので、バスで市内に出るつもりで行きたいと思う。さて、どうなることやら。


そんなこんなで、飛行機はモスクワのシェレメーチエヴォ国際空港に到着。 ここはそろそろ新ターミナルに移行するとのことで、どうやら見納めになりそうだ。初めてにして見納めとは。

たしかに暗いし陰気臭い気もするが、前情報として聞いていた「ベンチが少ない」ということも特にないし、手続きがありえないくらい遅い、ということも特になかった。共産時代とは大きく異なっているようだ。 他の空港とさほどかわりがない。アジアの各国空港と変わらないと思う。

ここモスクワでのり替え、カイロへと向かう。


飛行機に乗る際、いきなり「割り込み」があった。
エジプトでは「並ぶ」という習慣がなく、どんどんと割り込みが起こるとは聞いていたが、まさに目の前でそれが起こった。

一組だけではあったが、ここモスクワのカイロ行きの飛行機登場口でそれがまさか起こるとは。 エジプト、あなどれない。

飛行機は快適に飛び、あっという間にカイロに辿り着く。

降りて、少し歩くといきなり目の前に銀行窓口が・・・。
よくわからないが、その左側に何やら係員のような人がいるのでその銀行窓口でビザの切手を買うのだなあと勝手に理解し、そこに並んで米15ドルを差しだすと、2枚の切手が出てきた。 前情報通りだ。

それを持って係員のところへ。

そこでちょこちょこと、名前と電話番号とカイロの住所を書くことになるのだが、カイロの住所など覚えていないので、適当に買いてあしらった。48、Ramsas St. Cairo などと適当なことを。

その先で入国カードを書くが外国人用のものがほとんどなく、少し探したら見つかった。

そこに書き、入国の事務員に差し出し、ようやく入国完了。

2人いた係員の一人からパスポートを手渡されるとき、その男からキスの仕草でチュッという音を立てられた。うげえ。なんだろ。気持ち悪い・・・。こっちの習慣かな。

そこを出て、ロビーに出るとタクシーの勧誘がたくさん。

でも、噂に聞いていたほどしつこくない。しっかりとNOを言えば追いかけてこない。話と違うぞ。(苦笑) かなり良心的じゃないか。

私はターミナル1に行ってバスに乗るつもりだったので、まず外に出て、ターミナル1へのシャトルバスを探した。 すると、大きな看板にターミナル間の無料シャトルと書いてあるのが見つかり、その前でシャトルが待っていた。

だが、どうやら勘違いをしていたようで、私はてっきりターミナル2に着いたと思っていたのが、どうやらターミナル1に着いていたようで、乗る必用はないとのこと。

聞いてみると、バスステーションはすぐ先にあり、遠く見えるところがそうだというので、てくてくと歩くことに。

歩いている間も、タクシー乗らないか? と話しかけられたが、思いのほかしつこくない。

そして、バスステーションにたどり着く。しかし、どうやらここがステーションらしいことだけはわかるが、何も掲示がないのが気にかかる・・・。時刻表もない。ステーションのようにも見えるが、本当にステーションか??? 少し不安になる。

そこにいた、比較的若い、あまり怪しくなさそうな人に聞いてみると、ここは確かにバスのステーションだという。 そして、料金は50ピアストル(1エジプトポンドの半額)で、ラムサス駅まで行けばよいという。

私はあまり理解していなかったが、しばらく待った後、その2人が乗るバスに乗り込んだ。手招きをするので、アラビア数字の路線番号を確認する間もなく乗り込んでしまった。失敗。

まさに、行き先が分からない・・・。
中の係員に聞いてみると、大丈夫だから座れというニュアンスを言ってくる。

よくわからないが、外国人は白人が2人と私が1人という状況。周囲は現地人に囲まれているけれども、アトランタで体験したようにバスだから恐ろしいということはない。何か、フレンドリーな雰囲気だ。かなり安全な気がする。ちょっとむさ苦しいけれども。

案内してくれた人が1人がすぐに降り、特にバクシーシを要求してくるわけでもなかった。どうやら、よい人であったようだ。

このバスでは案内がなく、窓から場所を見て、着いたら勝手に降りるというシステムなのだが、先程のもう一人に聞いてみると、どうやらあと1分でラムサス駅に着き、更には、彼らもそこで降りるとのこと。なるほど。

無事、ラムサス駅で降りることができた。


まず、周囲を少しぶらついてみることに。 まったりとした雰囲気。あまり荒廃していない。
降りた場所。
ラムセス駅から100mほどの、開けた場所。

遠くには塔が見える。

これはカイロタワー、かな。

駅に近づくにつれ、人が多くなる。

何の人だかりだろう・・・。

牛の肉を切っている。

(後ほど、これが年末の行事であることを知った)

高架になっている道が多くある。

駅の周囲は、人だかり。

夜遅いのに、人だかり。

とは言っても、駅と逆側は静かなもの。

ぶらりとした後、タクシーを拾い、予約したホテルを知っているかどうか尋ねてみた。

数台のタクシーには「知らない」と言われたが、次のタクシーは「OK」といって、ホテルを探してくれた。

わりと近かったが、30ポンドといってきた。法外な値段だろう、恐らく。
私は「すぐそこだ。近いぞ」と言って、案内料もあるし、夜中で50%から100%は上乗せと考えて、交渉の末、15ポンドで手を打った。少し高い気もするが、まあ、最初の日だし迷うのも何だし、これでよかったものと思う。

ホテルに着くと、もう3時を過ぎていた。ウェルカムのティーを飲んで、寝床に着く。

思いのほかフレンドリーなエジプトに、ちょっと拍子抜けをした本日。

明日はエジプト博物館などに行ってみようと思う。

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