今日はカウントダウンの日だ。カウントダウンはエッフェル塔周辺で迎えることとして、昼間は見残したところを回ることにする。
目ぼしいところで残るはエッフェル塔、凱旋門、近代美術館ですが、ひとまずその前にピカソ美術館に行く。
メトロにもすっかり慣れ、黒人が多い気はするが安全な地下鉄で近くの駅へ。駅から降りて歩くが、今日はかなり寒い。
そしてピカソ美術館へたどり着いたが・・・、なにやら張り紙が張ってあり、どうやら閉館中の模様。2012年まで閉館と書いてある。ガイドブックにも2008年から大規模改装中と書いてあったが、まさか閉館しているとは。 周囲には、同様にたどり着いた何人かの旅行者の姿も・・・。
変わりに近くにあったフランス国立中央文書館に入る(確か)
続いて、確かパリ市立史料館。(急に選んだので記憶が曖昧)
メトロに乗る前に駅近くにあるカフェでサンドイッチとコーヒーで軽く昼食を取り、喉が渇いていたのですぐ近くにあったバーのカウンターでパナシェも飲む。いい感じだ。
そして次の美術館へ。パリ市近代美術館/パレ・ドゥ・トーキョーだった筈。
ここは今まで見てきた古典的な作品とは違い、近代風のモダンな作品が多い。
ここからはエッフェル塔もすぐそこだ。
そしてエッフェル塔を眺めるのに良い場所の下見へ。
早めに来てみたが、確かにいい場所だと思う。今夜はここで決まりだな。
そしてその近くのパリ海洋博物館に入る。
船にこのような装飾が付いているのですが、実物を目の前にするのは画像や物語で見るよりかなり趣がある。やはり実物は違う。
そしてその横の建物へ。
ここは建物についていた装飾品が飾られているようだ。
特に教会についていたものが多い感じがします。
そして博物館を出て、すぐそこにあるメトロ周辺にあるバーのカウンターで再度パナシェを飲む。パナシェと言ったら「おう、そりゃいいな」と言われた。ちょっと粋な飲み物なのかな???
そしてメトロに乗り、今日の朝に降りたメトロ駅へ再度行く。今度はポンピドゥーセンター国立近代美術館が目的だ。ここは夜まで開いているので、昼間しか空いていないところへ先に行き、夜にここに来るようにしたのだ。
それにしても寒い。
モダンで奇抜な建物に入り、そこでも美術品を見る。
それにしてもシュールな作品が多いこと・・・。なんだこれは・・・。
そして美術館を出てから一度ホテルに戻ることに。何やらスケートリンクを見かけました・・・。こんな街中で。さすが寒い土地ですね。
ホテルでお風呂に入り、カウントダウンに備えて1〜2時間の仮眠を取ります。
そしてカウントダウンに出発。ここパリでは今現在、大晦日の夜はメトロが無料になるというのでメトロで凱旋門近くの駅まで移動します。
凱旋門は、カウントダウンまで1時間というのにかなりの人だかり。
寒いせいか、国柄か、騒ぎ立てる人は移民風あるいはラテン風の人ばかりで、品の良い人は静かに道を歩いていたように思う。警察もそこかしこにいるので危険ということはなさそう。
凱旋門は人が確かに多いが、カウントダウンまで1時間しかないというのに詰め込まれて動けないということはなく、それなりのスペースがありました。
私はここから更にエッフェル塔まで歩く。
少しは土地勘が出来てきたので、エッフェル塔の北にある、まっすぐ繋がっている道を選んで凱旋門から先ほどの場所に近づいてゆく。
この道はズバリ正解。昼間にメトロに乗ったロータリーに一発で着くことができた。
ここから見るエッフェル塔はさぞかし素晴らしい筈、と思ったら、さすがにここは人がぎゅうぎゅうに詰め掛けていて凄いことになっている。
どうやらここが人々が目指すところのようだ。
階段に張り付いている人だかりがまるで壁のように行く手を遮っていたが、降りてくる人と入れ替わりになんとか階段を登ってエッフェル塔の大部分が見えるようになった。
ここであと約30分、カウントダウンを待つことにする。
エッフェル塔のライトアップが様々なパターンで点滅して目を楽しませてくれた。
そして、いよいよカウントダウン。梯子のように横線が上下にできて、上から一段づつ消えて行く。どうやらこれがカウントダウンで全部消えたら2010年ということのようだ・・・ と、ライトが全部消えた瞬間、周囲でいくつものシャンパンを抜く音が! 手にカメラを持っていたのだが、思いっきりしぶきを浴びてしまう・・・。うわ・・・。
パリのカウントダウンは静かとは聞いていたが、確かに噂通りだ。大きな花火が打ちあがるわけでもない。小さな花火が度々打ち上がるが、ニュースによるとどうやらそれは違法らしい。エッフェル塔の周囲や私がいた場所から違法の花火が何度となく打ち上がる。
どうやらこれでカウントダウンは終わりのようだ。ちょっと盛り上がりに欠ける気もするが、パリのカウントダウンはこうして静かに迎えるものなのだろう。
10分くらいそこにいた後、ホテルに戻る。
メトロは使い物にならないと思われるので、ちょっと遠いが歩くことにする。川沿いをずっと進んでいけばルーブルなので迷うことはないだろう。
途中でフランスパンにハンバーグとポテト等が挟まっているサンドイッチを買って食べたりしながら1時間ほどかけてルーブル近くまで辿り着くことができた。
そして次の日はオペラ座の近くからロワシーバスで空港へ。メトロは無料で、しかもこのロワシーバスも元旦は無料だという。
空港では早めのチェックイン、そして出国。せっかく入手したプライオリティ・パスはここ2Eターミナルのラウンジでは使えなかったのでちょっとがっかり。モスクワの空港では使えるので必ずしも駄目ではないが、ラウンジで使えるかどうかはあらかじめ調べておいた方が良さそうだ。
今回は急に決まった旅行であったが、予想以上に楽しめた。
個人的感想としては、パリは東京と似ていて、何をするにも不自由のない町。住むにしても快適であるであろうと感じる。
パリの人々が冷たいという噂をたまに聞くが、私が接した限り、そんなことはなかった。都会なので向こうから誰しもが気軽に接してくることはないが、人々は品があって、特にオペラ座で見た人々はパリのよさを表現していた。
移民は多そうだが街に溶け込んでいて、黒人だからといって怖いこともない。
個人的な感覚として、私が土日に東京を散歩するのと今回パリを散歩したのと感覚がとても似ていた。 パリはまた機会があったら来て、気軽にいろいろなところに行ってもう少し違った面を見るのも良さそうだと思った。