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太魯閣(タロコ)国立公園と阿美文化村

2007-12-30 記載
トピック台湾

きょうは太魯閣(タロコ)ツアーの日だ。

朝食をホテルのレストランで食べた後、ロビーで待つ。

時間になってもまだツアーのガイドが来ないのでロビーの人に尋ねてみるが、なんと、英語が通じない。 そこに、他のツアーのガイドがたまたま居合わせていて、その人が通訳してくれた。 そして電話で聞いてくれたところ、どうやら20分後には到着するとのことだ。ツアーは8時から16時とのことだったが、ホテルを回りながら客を乗せていく関係上、このくらいの時間差は許容範囲だ。

そしてバスが到着し、ツアー開始。

バスは立派で、快適な乗り心地。

ただ不安なことに、どうやらこの運転手はガイドではなく、しかも、英語が喋れないようだ・・・。 先日フロントで確かめたときは、片言の英語の単語での案内はあるようなことを言っていたのに。ううむ。

団体行動なのではぐれさえしなければ大丈夫と思い、あまり気にせずにいる。 ここは台湾なので、取って食われるようなことはないだろう。

次第に人が増え、いよいよ太魯閣(タロコ)渓谷に向かう。

しばらくハイウェイらしきところを走った後、細い道に入っていよいよ太魯閣(タロコ)渓谷へ。

川を渡るあたりから、景色が一気に変わり始めた。

太魯閣(タロコ)国立公園、との表示

この周辺は大理石の宝庫で、フィリピンプレートとユーラシアプレートがぶつかってできた地層だとか。

周囲の断崖絶壁に囲まれ、車は一時停止しつつ進む。

川の横の道を進んでゆく。

やはりツアーが正解だった。

自分で来るには辛い場所だ。

ちょっとした駐車場で休憩。

よくわからないが、皆が降りたので、きっとここでしばらく過ごすのだろう。

実演お土産屋さん。


いやあ、人の良さそうなおばあさんだ。

山には霧がかかっている。

山々に囲まれた峡谷。

タロコ族のシンボルマーク?

そして、そろそろ時間になったので、皆の行動に合わせてバスに戻る。

時間のアナウンスがないのが辛い(苦笑)

聞こうとしても、ウーウー言って(何か言ってるのか?)腕時計を指出してニコニコしている。 うーむ。 言葉が喋れないわけではなく、台湾人らしき人にはぺらぺらと何か喋っている。 うーむ・・・。

まあ、もういいや、という感じだ。

そしてバスで再度走り出す。

なかなかの絶景が続く。

細い道を進んでゆく。

その後、しばらく細い道を走った後、遊歩道入り口で停車した。


遊歩道を歩き、この先で再度乗り込むのだという。

約1~2kmの道のりで、ちょうどよい心地よさだ。

なかなかいい景色。

とは言っても、日本の山を歩いているのに似ている。

とことこ歩いてゆく。


登山というほどでもない。 ほんと散歩だ。

ここで、写真を撮ったことにより、一緒にツアーに参加しているカップルと仲良くなった。

最初私は女性の方が台湾人とばかり思っていたのだが、どうやら日本人とイタリア人のカップルだそうだ。 本人が言うにも、台湾人に間違えられて日本人には見てもらえないのだとか。

遊歩道を抜けた先で再度車に乗り込み、少し先にある天祥グランドフォルモサ(天祥晶華度假酒店)にて昼食となった。この値段はツアーに含まれているが、この高級ホテルでの食事であれば、ツアーの値段はリーズナブルな気がした。 このホテルは泊まれば6000元以上というから、なかなか手がでないところだ。

イタリア人男性のマリオはトリノ在住で、物理学などの研究員をしているのだとか。 女性は今現在日本在住だが、昔はイタリアで一緒に住んだこともあったのだとか。 男性の方は日本に3年半住んだことがあると言っていた。 今回、台湾を数日間旅行した後、日本に10日くらい滞在するのだという。

などなどを聞いたところで、このあたりはあまり立ち入らない方がいいという直感が働き、この話題はこのくらいにしておいた。

その後、周囲を少し散歩した後、再度バスに乗り込む。

天祥グランドフォルモサ(天祥晶華度假酒店)。

最高級かと思われるほど良いホテル。

バスは来た道を戻り、九曲洞まで来て、ここで遊歩道を歩く。

先ほどの2人と話しながら遊歩道を行く。

この遊歩道は元は車道だったところで、崩れてきたらもう通れなくなってしまうのではないかという心配もちょっとした。

ここではないが北海道の層雲峡では崖崩れで同じような遊歩道が閉鎖されていたことを思い出す。

この上の方に、気のせいかもしれないが細い細い道があったような気がした。


噂で、この上の方に、日本統治時代に作った細い道があるというが・・・。 もしかしたら・・・?

そして、バスに乗り込む。

この遊歩道の後、最後の景勝地である長春祠に寄る。

ここは10分ほどの短い滞在だ。

ここには、この中部横貫公路の建築工事で殉職した212人の霊が祀られている。

あれか・・・?

上の方にも何かがある。

パンフレットを見てみると、この場所は日本語ページの立ち寄り場所に載っていない。

英語ページを見ると、この場所は立ち寄り場所になっている。


日本人ツアーはこの場所には立ち寄らず、その分の時間をお土産ショップで過ごすことになるのだろうか??? などと想像が駆け巡った。


その後、帰途につく。

その途中で、定番かと思われる大理石のお土産屋に立ち寄ってお土産攻撃を受けた。 日本語を喋れる人もいて、見ている分には面白かった。

そして、バスは花蓮の町内へと帰って行った。

仲良くなった2人は駅(火車站)の前で降りたのでお別れをする。
私はホテルに一旦帰ることにしました。(基本的には乗ったのと同じ場所で降りるのがルールだが、降りたければ町中で降ろしてもらうこともできそうだった)

最後のお土産物屋で2人と話したとき、は阿美族の踊りがやっている場所を教えてもらった。 そこは、私が考えていた南濱公園の横の広場とはちょっと違っていた。 割と近いので、歩けばすぐ着くような距離ではあるのだが。

この後、一度シャワーを浴びてから、先日は見ることのできなかった阿美族の踊りを見に行くことにする。

ホテルのロビーに戻ったときに先日教えてもらったスタッフに正しい場所を知ったと話しかけたら、彼が言うところには、もともとそこのことを意図していたのだという。 ううむ。 確認は大事だな・・・ と、譲歩するが、彼の説明が怪しげだったことも確かだ・・・。 まあ、旅行にはこういうこともある。 どこを指しても「はい、そこです」と彼は言っていたからだ。 怪しげな日本語と怪しげな説明・・・。

しばらく部屋でゆっくりした後、再度出かける。

まだ少し時間があるので、おいしいワンタン屋さんである液香扁食店(イーシアンピエンスーティエン)までタクシーで行ってもらうことにしました。町中まで10分走ったかどうかというところで150元。しかし、空いていなかった・・・。運転手のおじさんが指さして、あっち、あっちと言っている。だが、よくわからない。 すると、おじさんが気を利かせてくれて、サービスだから乗せていってやるという単語および仕草で助手席に私を乗せた。

そして、1~2分先で止まり、指さした先にあるのは別のワンタン屋。おお。こういうことか。 おじさんに礼をいい、私はそのお店へ向かう。

お店はとても繁盛しているようで、しかも、私などおかまいなしに他の客をばっさばっさとさばいている。 どうも、英語ができない雰囲気だ? 他の人が私の横から中に入っていったので、私もそれに習って中に入る。いいのかどうかわからない。 そして、カウンターの席に座り、1つ注文する。 どうやらメニューは1種類でワンタン60元、それだけのようだ。

そして来たワンタン。 まあまあかな。 ふと周りをみると、客が減っている。

しかも、私が入ってきたのと逆の入り口はシャッターを閉めている。 ううむ。閉店間際だったようだ。 危なかった。

そして町に出て、溝仔尾夜市の方に向かい、更に、石藝大町の方に向かう。

すると・・・。目の前のバスターミナルらしきところにステージができていて、そこでダンスなどをしている。 これが阿美文化村か??? テントの売店の店員に、ここは阿美文化村か英語で聞いてみたら、Yesと返ってきた。 ここが阿美文化村??? なにか違う気がするが・・・。

違和感があり、それでも、これしか見つからなかったのだからこれがきっとそうなのだろうと自分を納得させようとする意志の力と、まだあきらめきれない自分。 そんな中、まだ時間が少しあるのだから、本来私が石藝大町の場所として認識していた付近まで、とりあえず行ってみることにしました。何もなければ何もないでいいだろう、という思いだ。

すると・・・。石藝大町が現れた。 中を覗いてみると・・・。 これは、雰囲気からしてまさしく阿美文化村である!!! あきらめなくてよかった!!! それにしても、周囲に看板くらい出してもいいものだが・・・。


台湾の人は、何を聞いても「はい」「はい」と答えるのかな???


とにかく、来れてよかった。

さっきのがそれだと思い込まなくてよかった。

ステージがある。

まさにそれっぽい。

しばらく売店で時間をつぶした後、席でまっていると、いよいよショーが始まった。

ショーは、期待通り楽しかった!

しかも、350元取られるというホテルスタッフからの前情報と違い、今日ツアーで会った2人が言っていた通り、無料だった。 これはお得である。

写真だとこの動きが伝わらないのが残念だ。


踊りは、男は力強く、女はしとやかに、と言った民俗系の基本と言ってもよいかもしれないところを付いてくる。

ぴょんぴょんと飛び跳ねるように、舞うように踊る。

女性らしい踊り。

見に来ていた子供たちも一緒になって踊る。


楽しげな雰囲気だ。

ショーになった段階で多少アレンジされたことは予想できるが、それにしても、阿美族の特徴らしきものは伝わってくる。

見ていて退屈しない。

それほど、ショーとして洗練されている。

部族内でいそいそと行っている儀礼ではなく、見せるためのものとしてきちんと形作られている。

次第に動きが早くなる。

足の動きが素晴らしい。

力強い踊り。

ショーとはいっても元々は民族の踊りだった筈で、それぞれに意味があるはず。

(まあ、ここで一見しただけでわかるようなものではないが。)


そしてクライマックス。

なかなかできたショーだった。


これはいいものを見た・・・。

やがて帰途につく。 今日は、今回見れないと思っていた阿美族の踊りが見れて、とても満足だ。

明日は台東まで電車で移動し、そこからバスで知元温泉(ちっぽん温泉・ツーペンウェンチュエン)に向かって大晦日を迎える予定だ。

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