6時半にホテルを出て、7時発の登山鉄道に乗る。 ホテルに表示されていた時間は10分前の余裕のある時間になっていたようだ。 |
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次第に人が集まってくる。 | |
まだ暗い中、登山鉄道は走り始める。 大きな音だ。ディーゼルか? 外が暗くて見えない中、しばらく、20分ほど走って祝山駅に到着。 |
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到着する頃には、空は薄明るくなっていた。 | |
駅のすぐ前にも展望台があって、御来光を眺めることができるようになっていた。 | |
しかし、大勢はそこではなく、観日平台まで車道および階段を上がって行く。 私もそれについて行く。 |
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パンフレットには20分と書いてあったが、元気があればそれほど時間がかからず到着するほどの距離だった。 | |
夜明け前の景色がこんなにも美しい。 | |
この観日平台から、日の出を待つ。 | |
次第に明るくなってくる。 | |
山々の姿も、少しづつ見えてくる。 | |
この観日平台は、標高2500mのようだ。 向こうには、玉山も見える。いわゆる新高山だ。 新高山 登れ。 ニイタカヤマ ノボレ。 その暗号が頭にこだまする。真珠湾攻撃だったか? この玉山は3952mで、東アジアの最高峰のようだ。 これだけでなく、標高3500mを越える山が20もある。 |
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昔ここに住んでいたツオウ族の人が玉山をパトゥンクァンと呼んでいて、それに「八通關」と当て字がつき、清国時代に「玉山」となった。その後、日本統治時代に入ると「新領土にある富士山よりも高い山」ということで「新高山(にいたかやま)」となったそうだ。命名は明治天皇とのこと。そして戦後に玉山に戻されたということだ。 富士山の姿と違い、この新高山は険しい表情を見せている。 |
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いよいよ日の出が近くなった。 光が雲を照らして光の道を作り上げる。 向こうの山々には既に光が当たっている。 |
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そして日の出だ! 感動的。 光の幻想的な劇。 |
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日の出の進みはとても早い。 光の筋が出た後に、次第に丸い姿が顔を出す。 一秒一秒、次第に光が強くなって行く。 |
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そして、周囲の山々も太陽の光に照らされ、輝き始める。 素晴らしい。 |
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台湾旅行の最後に、このような景色が見られるとは。 | |
天気も、最後の最後になってこんなに晴れやかになった。 満足だ。 |
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そして、再度登山鉄道に乗って阿里山駅に戻る。 | |
やはりディーゼルっぽい。 | |
阿里山駅に戻った後、帰りの切符を買おうとするが、販売開始には少し時間があるようだったので、駅前の屋台のようなところでチャーハンを食べる。 それにしても、チャーハンは外れが少ない気がする。
その後、帰りの鉄道切符を買いに行き、無事購入することができた。 ほっ。 どうやら、まだ十分余裕はありそうでした。
そして、一度ホテルに戻る。
散歩しても良い気分になってきたが、チェックアウト時間が迫っている。 まずは荷物まとめだ。
荷物をまとめた後、ホテルを出る。
まだ少し時間があったのでビジターセンターで紹介DVD放映を見る。観客がわたしだけだったので、スタッフが気を利かせて日本語で上映してくれた。 すると、先日訪れた神木駅の横には樹齢3000年の神の木があったとのこと。何度かの落雷の影響もあり枯れてきてしまい、安全のために近年倒されたのだとか。 なるほど。先日は見損ねたな。倒れた木はあるようだ。 |
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昔の駅 |
そしてスターバックスで更に時間をつぶす。それにしても、こんな山の中にまでスターバックスがあるとは。 飲み物を注文したら、ケーキをつけてくれた。 いいサービスだ。 二階まで品物も運んでくれた。
スターバックスでゆっくりした後、近くで昼ご飯を食べる。 これまた美味しい。 阿里山の味付けは好みにあっている気がする。 |
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そして、いよいよ登山列車。 | |
またしても人はまばら。 心配することはなかったか。 |
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かなりの轟音と共に進む。 | |
最初の停車駅は、先日見損ねた神木がある神木駅だ。 これが神の木か。。。 倒れてしまっている。 残念だ。 |
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無残にも倒れた神木と、電車の駅。 やはり、近くに人工物を建ててしまったからなのか? |
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そして列車はゆっくりと坂を下って行く。 | |
一車両に25人、全4両のこの列車は、かなりの揺れと共に急斜面を下っていった。 | |
煙も凄いが、たまにはいいものだ。 | |
そして嘉義駅にたどり着き、予約していた台北行き列車を一本早めて帰途につく。 ここで、私の席がダブルブッキングで先客がいたのだが、私が旅行者だからか、席をゆずってくれた。 台湾の人は親切だなあ。
そして長い時間をかけ台北へ。
今晩は台北駅前のビル19階にある大名商務会館(ターミン)に泊まる。 いい眺めだ。 | |
そして次の日、朝早くのバスで空港に行き、帰途に付いた。(125元) 台湾は複雑でいくつもの文化圏が重なり合っているが、よき友人でいたいと思った。 |
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■余談
帰る際に新宿駅でリムジンバスを降りたが、荷物がトランクから出てきてすぐさま怪しい男が私のバッグを持ち去ろうとした。その男は係員に制止されていて、私がバッグに手を伸ばして持ち去りを防止し、係員にチケットを渡したら確認されて私に渡されたので事なきを得たが。
その後、ずっとその男を見ていたが、最終的に荷物を何も持たずに立ち去った。どうやら2人組のようで、相方はスーツケースを転がしていた。しかも、私のバッグとは似ても似つかない。色も形も違うではないか。 これはもしや窃盗品か・・・?
リムジンバスでは荷物の受け渡しにチケット確認を徹底しているとは聞いていたが、それでも私の場合は危なかった。 あと一歩で持ち去られそうになった。
海外で何もなくて、まさか新宿駅でやられそうになるとはショックである。 油断は禁物だ。