Ao Luk Nua、クラビ(Krabi)の町。シーカヤック・ツアー

2004-08-10 記載
トピックタイ

Ao Luk Nua を出る

朝、明るくなると共に目が覚めて来た。 もう少し寝たい感じではあったが、朝のうちに距離を稼いでおきたかったので6時半に起きた。

支度をし、ホテルを出る。すると、大通りは通学ラッシュとなっていた・・・。

小学生、中学生、高校生・・・ と分かれているかどうかは定かではないが、いろいろな制服を来た子供たちがトラックタクシーにぎっしりと乗っていたり、バイクに乗っていたり、とにかく凄い感じだ。 町の外からやってくる車がほとんどなく、それでいて街中は車やバイクやらがたくさん走っている。

ふと見ると、昨日の夜はほとんど閉まっていたマーケット通りにて活発に取引を行われているのが見える。

バイクがずらり。

横目で見つつ通り過ぎ、数百メートル先にある食堂に立ち寄り、朝ご飯を食べる。 出してもらったのは、おかゆにおかずを混ぜたような食べ物だ。 なかなかいける! 調味料が4~5種類ほど置いてあるので、混ぜ合わせながら食べるとこれまたいける。 特に、ちょっと辛いたれ(ナンプラではないみたいだが)と砂糖とを混ぜた時の絶妙な味が何とも言えない。 私は辛さに弱かったと自分では思っていたのだが、ここタイランドに来てからは特に問題なく辛いものを食べている自分がいる。 日本の辛さとは、どこかちょっと違うようだ。 気温も違うかもしれない。暑いところで辛いものを食べるのは苦痛ではないのかもしれない。

食事を済ませた後、マーケット通りを通ってみることに。 自転車を置いておくわけにはいかないので、押して歩いた。 

だが、これがかなり細い道で、自転車はぎりぎりだった。

出口のところで、よくわからないフルーツを買う。 大きな大きなヤシノミのようなもの? の中身を切り刻んだもののようだ。 縦に良く切れて、中には種が入っている。 午前中はこれをつまみながら走った。

そして、町を離れる。


とても、素朴で好感の持てる町だった。

クラビ(Krabi)への道

次の町、Krabi(クラビ)までは大きな町はなく、小さな村をいくつか越えつつ、進んでいった。

真っ直ぐな道。

途中、このような看板がいくつかあった。

町という意味? マークを見た感じ、最初は寺院だと思ったけど、”町”という意味に捉えるのが妥当だと感覚的に思うようになっていった。(確証なし)

看板とは逆の方向に見えた、イスラム風(?)イメージの建物。

道も基本的には下り坂なので、かなり快適に進む。 登り下りが続く道ではあるのだが、全体的には下りなのだ。

途中、10歳前後の子供たちが学校の行事か何なのか、行進を行っているところを見ることができた。

何とも微笑ましい。

やがて、"Welcome to KRABI" の看板を通過する。

遥かなる道を。

クラビ(Krabi)の町

そんなこんなで、午前中の11時にはKrabi(クラビ)に辿り着くことができた。

タイにはこのような肖像画がかなり多くあり、道端でもよく見かける。 ここは、何かの記念公園のようだ。

肖像画があるのは、別荘風の建物の前であったり、学校の門であったり、いろいろだ。

町に入って少しのところで食事を済ませる。 フルーツを食べながら来たので、最後まで食べるのがちょっときつかった。 口直しのきゅうりのようなものと枝豆の細くしたようなものが大量に盛られて、片付けるのに苦労した。 でも、今思えばそれは全部食べなくても良かったのかも・・・。

その食堂で6ヶ国語本を使って観光案内所を聞くと、500mほど先を左に行けばあるらしい。 そこで、行ってみることに。

 道は割とわかり易く、突き当たりを左に曲がった先に、何件か観光のお店があった。 とりあえず1つに入ってみたら、英語があまり通じなくて、しかも、お店の人にうっとおしがられてしまった。 そこで、そこを出て違うところに行くことに。 そのお店でも私の英語があまり通じなかったが、何とかジェスチャーと筆談で用件を伝えることに。

そして、午後のみ半日のツアーがあるとのことなので、参加してみることにしました。

参加することにしたのは、シーカヤックのツアーである。 ここから20kmは離れたビーチリゾートに立ち寄ってから、更に30kmは離れた場所にまで車で行くようだ。 そして、島に向かってシーカヤックをこぎ、島を半周してから戻ってくるとのこと。

基本的に車で連れて行ってくれるようで、このお店で時間まで待つことに。

シーカヤック・ツアー

時間どおりにお店に迎えが来て、ツアーに参加する。 私の他には、近くの有名っぽいビーチから参加するアメリカ人カップルの2名がいるそうだ。

シーカヤック・ツアーは参加する人が少ないそうで、多くはビーチからの参加。私のようにKrabiからの参加は本当に少ないそうだ。 ビーチまで車で30分、ビーチから更に車で20分走り、シーカヤックの船着場に到着した。

ビーチで乗った2人と共に、シーカヤックで海に出る。

ここに来て、ようやく英語を喋る機会が多くなった私。 今までずっと、タイ語のみ話せる現地住民とばかり接していたので、ここに来てようやく自分の英語力のなさを実感する。

シーカヤックは2人乗りで、私は1人参加だったので後ろに現地の案内人が乗り、出発した。

出発時だけ、激しい雨が降っていた。 ズボンも服も、雨でびしょびしょ・・・。

苦労して、ようやく島の中ほどに到達する。

ここにちょっと上陸し、骨休めを兼ねて猿を見物したり、フルーツを食べたりした。

猿見物しているツアー参加者たち。


彼らは1日ツアーの参加者のようだ。

猿が、目の前に迫ってくる。


ただ、ちょっと気になるのは、フルーツの残り物を大量に猿にあげていたこと・・・。

生態系はどうなのだろう、とは少し思った。

そして、再度シーカヤックに乗り、島の逆側へ。

途中、細くなっている水路を通過する。

一緒に参加したアメリカ人カップル。

木々、そして岩の間を、シーカヤックは抜けて行く。

途中、このガイドが”タイヤキ(現地語?)”を盛んに勧めていた 町のは高いが、自分は安くしておくよ、とのことだ。 どうやら、タイ式マッサージらしい? アメリカ人カップルの女性にも”もうやったか?”と聞いていたので、H系のものではないようだ。 確かめたところ、マッサージであることは確かのようだ。

そして、多少ながら英語で会話をしたが、私の英語の理解度が低くて所々会話にならない。 もう少し上達しなければ、と思う瞬間。

最後は、漕ぐのを後ろに乗っていたガイドにかなり任せきりになってしまい、ようやくツアー終了。

最後、出発時に撮った写真を入れたこのようなものを、200バーツ(確か)で売りつけられた。(苦笑)

強制の感じはなかったものの、微妙な感じだ。 アメリカ人カップルは最後ゴールした時にもう1枚写真を撮られ、それを印刷して渡されたが、私の激しい雨の写真を見て、”雨のが欲しい!”と言って、雨のものを印刷してもらって持って帰っていった。 ”雨じゃない方はノーマルすぎる。雨の方がワイルドだ。”と言っていた。

最後、シャワーを浴びたが、水が少し茶色かった。 おひおひ・・・。 しょうがないか。

そして、行きはジープだったが帰りはトラックタクシーだった。 ジープだろうがトラックタクシーだろうがかなり飛ばす上、トラックタクシーの座席からは前が見えないから、ちょっと怖い感じではあった。 どたばたしてもしょうがないんだけど。

途中、ガイドの人がサービスして、話題になっていたパイナップル畑で止まってくれた。 パイナップルは、1つのところに1つしか出来ないらしい。 そして、市場では10バーツ(確か)ですが、外国人からは2倍取るのだとか。

途中、アメリカ人カップルから泊まってるホテルを教えて貰ったが、私はビーチで泊まる訳ではないのでそこには行けなかった。 ビーチで2人は降り、私はKrabiの町へ。 最後、ガイドの人と世間話となる。

そこで、いろいろ話したが、ふと教えて貰ったのが次の3つの言葉だ。

 こんにちは  サワディーカップ
 ありがとう  コップンカップ
 さよなら   バイバイ

6ヶ国語会話本にはもっと長ったらしい単語が並んでいて、しかも、何度かその言葉を言ったら”は?”という顔を何度かされていたので、こっちが普通の会話言葉なのだということを知る。

観光代理店まで戻って来て、教えて貰った言葉「コップンカップ」で「有難う」を言った。

クラビ(KRABI)のゲスト・ハウスにて

ツアーから戻り、まずはホテルを探そうと思った。

ツアー参加前に尋ねて行ったゲストハウスは対応が微妙な表情(私の言語力が悪いということもあるが)だったので、違うところを探す。 次に行ってみたホテルは、建物は立派そうなのにコンセントが部屋にないらしい。 そういうところもあるのだなあ、と思い、他を探す。 そして、ふと見つけたゲストハウスを尋ねてみる。 一泊180バーツ。150バーツだと”窓なし”らしい。 180バーツの窓ありの部屋が空いているようなので、こちらにしました。 全く十分だ。コンセントもついているようだ。

身支度を済ませ、ツアーでびしょ濡れになったズボンの替えをどうにかしたいと思い、入り口のスタッフに尋ねてみることに。 すると、いくつかお店があるので、案内してくれるとのこと。 2人いたスタッフ、男女それぞれ1名、どちらも20代前半の2人のうち、女の子の方が案内役を買って出てくれた。

そこで、まず1件目に行くが、動きやすいものがないので2件目へ。 すると、2件目に行く途中で現地の若い男性諸君の軍団から、”ヘイ!”と声をかけられた。 私に対してなのか、この子に対してなのかはわからないがこの子は無視をしている。 私も、特に危害を受けるわけではないので無視をした。(現地人の女性と歩いていると現地の男性から声をかけられるとはどこかで読んだ話、そのものだ。)

そして、その2件目では、いくつかの良さそうなズボンを発見する。 1つはコロンビアのブランド品・・・とあるが、ほぼ確実に偽造品のもの。他のものもあったが、コロンビアの模造品にすることに。 店のおじさんはブランドを強調するが、とりあえず何も言わず聞き入る。 値段を聞くと、950バーツだが900バーツにしてくれるとのこと。 恐らく半値にはなると思われたが、まあいいやと思いそのまま買うことに。 又、帰りの飛行機で汚くなったズボンをはくのも嫌なので、更にもう1つ買うことに。 すると、お店の主人は奥から、”サイクリストであるのならばこれをあげよう”と言って、アメリカ軍の非常食キットを出してくれた。 中身を空けて、圧縮された食べ物と、水を入れると温まる袋と、その他、10種類近くの食べ物が入ったものをくれた。 面白いおやじさんだ・・・。 まあ、私がお金を出しているから機嫌が良いし女の子も気前良く案内してくれるのだとは思うが。(事前リサーチを元にした判断)

そして、帰ってきて、荷物を置き、今度は食事に出かけることに。 町をぶらつき、マーケットを発見。 中でいろいろ飲み食いした。 これまたおいしい・・・。 海鮮風卵焼きのようなものが特に美味しかった。 欲張っていろいろ食べる私。

そして、帰って来たとき、ちょっと不思議な状況が起こった。 入り口のスタッフのうち、女の子がいなくなっていて、男の人の方が、帰ってきた私を見て、少し悲しそうな目をするのだ。 んんん??? と思い、部屋に行こうと階段を登り、廊下を歩いたその時、後ろからスタッフの女の子に”おお。帰った? 食事、おいしかった?”と話し掛けられ、最初ちょっとびっくりした私は、ひとテンポ遅れて”良かったよー”と答えた。 その後、女の子は何やら指を上に指し、”上に上がるよ”と言ったのだと私は思い、恐らく部屋に帰るのだろうと思って私も自分の部屋に帰ったのだが、後から思うと、あれは確か”Go Up”と言っていたので、私を上に誘っていたのではないか? と予想できなくもないのだ。 私が階段を登ると女の子がその又上の階段のところにいたというシチュエーションも変だし、上を指差した仕草から言っても、誘っていたのだと見るのも不自然ではない。 入り口にいた男の子のスタッフが悲しそうな顔をしていたのも、自分の相方あるいは兄弟を他の人に抱かれるのは気持ちの良いものではない故にそのような顔をしていたと予想できなくはない。 何もなかったのであくまでも予想の範疇ではあるが。 最悪の場合、睡眠薬を飲まされて身包み剥がされたり・・・ ということもあるにはありそうだが、宿のスタッフなのでそれはないだろうと予想する。 あるのだとしたら宿ぐるみの悪事となるからだ。そこまでのリスクは犯さないだろう。 恋愛関係になって、”貢ぐ君”になってもらいたかったのかもしれない。 そう言えば、アジアの辺境の村にお金を運び続ける人の話をどこかで読んだことがある。

私は、自分の鈍感さにより誘いに乗ることはなかったが、もしあれが誘っていたのだとすれば、その後、どのようになっていたのかな? とはちょっと思う。 事前リサーチによると、東南アジアに来ると日本人は何故かもてたりするが、その多くはお金目当てと日本国籍目当てだったりするらしい。 すぐに寝たりする人もいるにはいるらしく、又、こういった人々に本気になってしまう日本人もいるのだとか。

そんな想像をふくらませ、”まあ、何もなかったのだからよしとするか”と結論付け、その日はすやすやと眠りに入った・・・

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