香港で乗り継ぎ、いよいよベトナムのハノイへとやって来た。 古い旅行記を読んだところでは”とんでもなくぼろぼろの施設”ということであったが、他で読んだ”今は近代的な施設に生まれ変わっている”の言葉の通り、綺麗で世界の標準的な空港がそこにはあった。
バゲージクレーム(荷物受け取り所)では荷物が小出しに出ているような感じで、なかなか私の荷物が出てこなかった。 そして、しばらく後にようやく荷物を受け取り、国内線のチェックインへ。 これがまた、どこかよくわからない・・・。 ようやくカウンターを見つけたところ、なんと、もうチェックインは締め切っているとのこと。 なんと・・・・。 荷物を見て、”この荷物は大きい”という事を言われたので、荷物が少なければどうにかなったかもしれないが、頼み込んでもだめなものはだめということで、そのおじさんがついに、航空会社のカウンターまで案内してくれた。
そこで、チケットを翌日の早朝の便に切り替えてもらった。 朝6時半とはちょっと早いけど、良しとした。そして、受付を済ませた後、そのカウンターのおねえさんにエアポートホテルの場所をも聞いた。
エアポートホテルは空港から1kmほどのところにあるとのことなので、まずは両替を済ませようと思ってきょろきょろしていたら、なんと、噂に聞く”詐欺師”が早速現れた。実際にはそれに最後まで付き合わなかったのでどうかわからないが、うさんくさいことは確かだ。 従業員のような格好をしているが、何者だろう?
その人いわく、両替なら”あそこ”で出来るという。その先には郵便カウンターが・・・。 私は銀行を探しているのでそう伝えても、”いくら換えるんだ?”と何度も聞いてくる。 ”銀行は数キロ先だ。この時間は空いているかなあ”とか言っているところからしても、詐欺師確定である。
この時間に国際空港の銀行カウンターが開いていない訳がない。 いや、ベトナムならば有り得るか? 実際にこの目で閉まっているところを確認するまではこいつの前でお金を出すわけにはいかない。
そこで、私が執拗に銀行の場所を聞いていたら、”向こうだ”とだけ彼は答えた。その先の同じフロアには銀行がないことを確認済なので、なんともうさんくさかった。 私が歩き出すと、彼も後をつけてくる。
私は、他の人に聞こうと思って先ほどのカウンターで銀行の場所を聞いてみた。すると、下のフロアにあるという。 私が下のフロアに移動するまでは彼が付きまとっていたが、下のフロアに移動すると、彼の姿は消えていた。
それにしても、噂には聞いていたが空港ですらこれだとは、先が思いやられると思った。
いよいよ両替を済ませ、大量のベトナム通貨”ドン”を入手した。 1円に対して149ドン。 掲示板で見ていた1円130ドン計算よりは遥かに良いレートみたいだ。 この国の通貨はインフレしていると言うので、この価値がどこまで安定するかは微妙であるようだが。
両替後、さてどうしようかと思って両替のおねえさんにエアポートホテルの場所と大体の値段、それに、そこまでのタクシーの値段を再確認した。 すると、どこから嗅ぎつけたのか、タクシーの運転手がそこに立っていた・・・。 まあいいやと思い、その運転手の方へ。 値段も先ほどの値段でOKのようだ。
そして、タクシーに乗り込み、さて出発。 ・・・と思いきや、少し走ったところで止まって、”エアポートホテルは高いし、今夜にハノイの町を見たくはないか?”と言ってきた。市街までは180,000ドン(約1,300円)のようだ。ロンリープラネットによると市街までは大体10ドルとのことなのでタクシー代は”妥当”であるという判断をし、ホテルは20ドルということなのでまあいいかと思ってそこに決めた。 朝、その運転手が迎えに来てくれるらしい。朝5時なのに・・・。ご苦労様です。
ここで、持参した電卓を使って交渉をしたのだが、タクシーの中など、暗いところや夜ではほとんど使えないことが判明。 確かめて来るべきだったと後悔するが、しょうがない。 彼が紙を持っていたので値段は紙に書いて交渉した。
少し走り出して、いきなりハイウェイから抜けて細い道に入ったので、”なんと、いきなり追い剥ぎか?”と思ったが、前に座っている2人は適当なことを喋りあっているようなので、騙すような違和感はない。
次第に、賑やかになってきたので少しほっとする。 それにしても、30分で着くと言っていたのに45分くらいかかった。 おいおい。 いいかげんだなあ、と思う。
そして、ホテル。 タクシーの代金を渡すと、なんと、”おつりは明日でいいか?”と言ってくる。 これまた意味が分からず、もしかしたら詐欺の一種かとも思ったので、”今くれ”と私は言った。 すると、”むう”という表情をしておつりをくれた。 ベトナム人はよくわからん。
そして、ホテルのチェックインを行おうとすると、これまた面白いことが起こった。 こちらは、あまりにもベタ過ぎて何も言うことができない。
ホテルの手続きをするにあたって、部屋の確認をする為に一度部屋に行ったのだが、そこで、”日本人か? 日本の円は持っているか? 日本の円は見たことがないんだよ。”と言ってきた。 ”どこかで聞いた話だなあ・・・。見たことないわけないだろう?うさんくさいなあ。” と思いつつ、しばらく”そんなに持っていないし、奥に閉まってある”というような事をこちらが言っていたら、彼は更に、”私は世界中のお金を集めてるんだ!”とか何とか言って、財布の中から各国の紙幣を取り出してきた。 この時点で詐欺師確定! うさんくさいのと、あまりにもベタな詐欺で、誰が騙されるのだろう・・・ と思うくらい微妙な詐欺である。
ベトナムは詐欺師が多いとは聞いたが、初日から連続して詐欺師にばかり出会うと、今まで詐欺師大嫌いだったことすら忘れ、”こんなベタで面白い詐欺師なら、適当に付き合ってみるのも面白い”と、不謹慎ながら少し思ってしまった。 友人が”詐欺師が来るとニヤリとしてしまう”というのも、この状況を見ると頷けるかもしれない。
チェックインを済ませ、お金を支払った時、私から何も取れなかったからなのか、担当の彼の顔があまり優れなかった。
そして、荷物を少しだけ持ち、ハノイの旧市街の散策へ。
どこに行こうか迷ったが、とりあえず地図で目に付く場所として、ホアンキエム(Hoan Kiem Lake)湖というところに行って見ることに。
街中を歩いていて気になったのが、食べ物屋が割と少ないかな? という点。 タイに比べて、若干少なめなような? それとも、歩いているから、気のせいかな?
しばらく歩いた後、電卓と日焼け止めを購入。 電卓は、1件目では18ドルのものしかなかったのだが、2件目で4ドルのものを発見。ドンにすると60,000ドンらしい。試しに値切り交渉をしてみたが、受け付けてもらえず。 でも、そんなに高いわけでもないので購入した。電池とソーラーパワーのデュアルパワーのようだ。 これで、夜でも快適になった。