フエからダナン、そしてホイアンへと向けて進んでいくが、一向に辿り着かない。 どうも、体が鈍っているのかな・・・ という気になってきた。 なかなか前に進まない気がするし。
途中、10時頃にいきなりおなかが空いてきた。 何故だろう・・・ と思ったら、日本時刻の12時だから、おなかの中がそのように動いているらしい。 麺の食べ物を一つ食べたが、どうも量が少ない。 そして、更にもう1つ何か食べようと思い、11時頃にもう一度違うお店に立ち寄った。
私は、先日食べたフォーが記憶に残っていて、それを食べたかったのだが、フォーがなかったので仕方なく、ご飯とおかずのセットを頼んだ。 この時、自転車旅行者が珍しいのか、大勢の人に囲まれてしまった。 そんでもって、注文して、沢山食べる私。
周囲の人たちには食べ方を教わったりした。 どうやら、タイと同じで、ご飯に汁物をかけて食べるようだ。 それとあわせておかずも食べる。おかずは、何やら、中に赤い輪切りが浮いている不思議な透明なたれにつけて食べるようだ。(いくつも見たので、定番のようだ。)
その時、目の前にいた一人の女の子がたれをくれた。 そして、それにつけるんだよ、と教えてくれた。 周囲の人たちは私の方をじろじろ見ている。 私は気にせず食べたのだが、どうしてもちょっと気になるので、周囲の人たちの様子を伺いながら食べていた。 そして、ふと気づいたのだが、この女の子がずっと私の方を見ているようなのだ。 私は、その女の子だけではなく周囲の大人たちにもジェスチャーや片言の言葉で会話をしつつ、ご飯を食べていた。 私が変な食べ方をすると、その女の子は面白くて笑ったりしていた。
そして、ご飯を食べ終わった時、ふと、後ろから老人が話し掛けてきた。 Do you like "ガ" Vietnam? 私は意味がわからなかった。 「ガ」ってなんじゃ? と思い、意味が分からないと伝え、お金を払って外に出た。 すると、その女の子が近くで「どこから来たの?」と聞くから、「ジャパンだ」と答えた。
その女の子はしばらく近くで私の準備を見ていた後、どこかへと歩き始めた。 私も、出発して先に進み始めた。
と・・・・、出発して数十分くらい経った時、ふと、ひょっとして”ガ”とは”ガール”のことか? と、いきなり頭に浮かんできた。 それにしては文法がおかしいなあ・・・と思っていたら、その更に数十分後には、”いや、the のことか? 彼女を指していたのか?”と、急にひらめいた。
日本人はアジアに来るともてるというが、前にタイへと行った時もそうだったが、その事実を実感する。 でも、たとえ据え膳(今回はそこまででもないが)であったとしても、食べるわけにはいかないんだよなあ、と、つくづく思ってしまう。 特にベトナム人は、本気なのか詐欺なのか、まだいまいち区別がつかない。 彼女自身は本気であったとしても、周囲の大人は彼女を利用することは明白(と今は思うことが出来る)なので、ベトナム人と仲良くなるのはしばらく考えた方がいいと私は思った。
そんなこんなで、いきなりの面白い体験をしてしまったが、足はずっと動き続け、次の目的地に向け、走り続けていた。