ここで、自転車屋に立ち寄ってみた。 潤滑油が置いていないかと思ったからだ。すると、売ってはいないが、つけてくれるという。だが、何か様子がおかしい。 どうも、フレームの色塗りと勘違いされているようだ! 危うくペンキのようなスプレーをされるところだった・・・。
そして、油をつけてもらった。
油は、とても調子が良かった。 今までが嘘みたいに快適になった。 その自転車屋さんのおやじさんには、2000ドンのお礼をした。 最初はお金いらないような態度(恐らく)を取っていた、人の良さそうなおやじさんだったが、払わないのも何なのでいくらか聞いてみたのだ。 おやじさんは、しばらく拍子抜けしたような顔をしていたが、何度も聞くうちに、やがてワンダラーと答えてきた。 だが、その言い方も、”まあ、もらえるのならば・・・”といった態度だ。
このおやじさんには共感を覚えたが、いくらなんでも1ドルあげ過ぎだと思ったので、私が電卓で1000ドン、これで良いか? と聞いてみた。すると、何か勘違いしたのか良いと答え、それに応じて私が2000ドン渡すと ん? という素振りを見せるおやじさんだった。 だが、おやじさんが再度電卓を覗き込むと1000ドンだったので ああー と大笑いすることに。 周囲に集まっていた子供たちも、その様子を見ていて”わははははー”と笑っていた。 値段交渉にしても、嫌らしくない。人の良いおじさんだ。
私はそれを見ていて、1000ドンは少ないかな? と思って2000ドンに打ち直し、それでよい? と聞き、2000ドンを渡すことに。 だが、意思疎通が不十分だったのか、おやじさんが1000ドンのおつりを渡そうとしてきたので、私は”いらない”とジェスチャーをした。 両者ともに”OK”となり、そして、その場を離れることに。
なかなか良い経験だった。 このような人の良い人たちに巡り合えるとは。
この、ちょっとした経験が物語っていることは、”ベトナム人は、誰でもぼったくろうとしている訳ではない。 なんとなくそんなものかと思って値段交渉しているだけの人もいるのだ。”と。
この経験で、私の中のベトナム人好感度はアップした。 それでもまだ負が大きいのだが。