この後、ちょっとした郊外の町を抜けるところがあったのだが、そこで、私とは逆車線(左端)を走っていたバイクが、私の左手10mの地点でいきなり横転した。
横目で見ると、どうやら赤ん坊を乗せていたらしく、母親がパニックになっている。 下の水溜りでスリップしたようだが、この国には危険が一杯だとつくづく思った。 戻ろうかとも思ったが、既に大勢の人が詰め掛けており、転んだ時の速度もあまり出ていなかったのと、どうやら赤ん坊は投げ出されてはいなかったようなので、少し考えた末、そのまま進むことにした。 転んだ時に落ちなかったことを見ると、赤ん坊は籠? に固定されていたように見える。
私があの場所で出来ることと言えば、お金をあげることくらいだった。 それがどれほどのことになるのだろう、と思いつつ、しばらく走っていた。