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広尾〜上士幌へ

広尾のキャンプ場を出て、大雪山方面へと向かう。

どうしようかと思ったが、道東ではなく、こちらへと向かうことにした。 というのも、数日後には寒波と雨が待っているということだったからだ。 道東は寒く、雨と重なるのは避けたい。

途中、温泉に入ろうとしたが、まだ朝早くやっていなかった。


ナウマン温泉ホテル、アルコ236にて。

ホテルの近くにて。


ひつじさんが放牧されている。 北海道は羊が多く、私の中では北海道とラム肉とがイメージ付けがなされていたりもする。

ホテルを出て少し先にて。

帯広経由にするか、そのまま北上するかの分岐だが、ここで私はそのまま北上する方を選んだ。


この方が直線コースだし、それに、どうやら大動脈ではないようなので山の中に入れると思ったからだ。

その選択は正しかった。

今までより車は減り、道も直線が延々と続く、北海道らしいコースとなった。

とにかく、延々と道が続く。


道東や道北の方が道がまっすぐだと思っていた私のイメージはここで覆された。 地図で見ると帯広周辺は確かに広いので納得だ。

ずっと続く道にて。

 

と、このあたりでトラブル発生。

2日くらい前に、自転車への不慣れから右足のアキレス腱あたりをペダルで強く強打してしまったのであるが、坂を登っていたら急に同じところが ”ぴしい!” という音を立て、急に激しい痛みが襲ってきた。


アキレス腱が切れたのか? と思い、恐る恐る動かしてみると、足首が曲がると痛いものの、動かせない程でもない。 少なくとも、自転車はこげるようだ。

逆に、歩くほうが辛いようだ。 この後、最終日までこの痛みに悩まされることとなる。

 

そんなこととは無関係に、道は延々と続いていた。


豊かな川の流れが、

まるで春を運ぶがごとく流れている。


もうすぐ、春だ。

曲がりもあるが、あったとしてもその先は大抵、またまっすぐな道となる。

延々と続く道。

畑も、延々と遥かに続く。

やがて、帯広に近づいた。

ここにある十勝川、そのほとりにある十勝川温泉は世界でもあまりないという植物性のモール温泉であるということで、そういうことであればと早速行ってみることにした。

とにかく、私は温泉には目がないのだ。 いくつかあるようだが、ガソリンスタンドの裏手の家の庭にいた奥さんに聞いてみたところ、かんぽの湯が500円くらいだというのでそこに行ってみることにした。

十勝温泉の、露天風呂。 この色合いが独特だ。

確かに、すべすべになる。 心地よい・・・。 とにかく、生き返る。 私の中では旅に来たら温泉に入らなければ、というくらい旅と温泉は結び付いている。

今回は、足休めという意味でも重要だった。 足首は、温泉に入っている間はその傷の痛みから開放された。


この温泉の効能は、中にかけてあった看板によると、以下のようにある。


美人の湯・十勝川温泉
「世界に数箇所、日本で唯一の植物性(モール温泉)で、古くより美人湯とも呼ばれ美肌効果に良いとされ、すべすべした肌ざわりと火山性温泉にはない独特のやわらかな感触をもち、湯あがり後も湯ざめのしにくい温泉として広く知られております。
 モールとは、ドイツ語で『沼、沢』の意味で北欧で利用されている温泉治療法のモール浴のことで、主として女性の美容のために利用され特に肌をなめらかにし○を与えます。
 また、運動機能回復の効果も高いといわれております。
日本の温泉法の分類では『モール泉』の呼称はなく、アルカリ性『単純泉』となっていますが、その組成からモール温泉とうたって別に差支えない訳です。」

十勝川温泉を出て、大雪山を目指し更に北上する。

まだまだ、まっすぐな道は続く。

畑も、道も、何もかもがまっすぐだ。

上士幌の少し手前にて。
 

上士幌へと達する前で、いよいよ暗くなる。


そこで、大雪山国立公園への入り口、上士幌でキャンプとし、次の日に備えることとした。

ここでは、キャンプ場に行ってみたらやってなく、仕方がなく、街中にある公園のようなところにキャンプを張った。

その公園でご飯を食べ、寝る支度をしていたら、ふと、とある人が話し掛けてきた。 ”旅をしているのか? こんな時期(今は5月)に来てるのは珍しいなあ”、とのこと。 少し話をしていると、ラーメンでも食べないか? ということになり、私はもう食べてしまったことを伝えたが、それでもちょっとだけということになり、ごちそうになることに。 旅では、こういうことがあるから面白い。

行った先、”まんぷく”食堂では、面白い親父さんと、誘ってくれた”みしまゆきお”さんと、そこに居合わせた2人のご夫婦と、しばし談笑した。 こんな体験をして、”いやあ、ここはいいところだ”と思った。 私は普段ビールを飲まないが、誘われたので飲んでみたところ、いやびっくり。北海道のビールは味が違う!? とも思えてしまうくらいおいしい。 この後、最終日に稚内で飲んだビールもこれまたおいしかった。 ここ、まんぷく食堂では、みしまゆきおさんにラーメンをおごってもらい、しかも、店のマスター(親父さん)にはご飯のお弁当まで包んでもらった。 おかずとして焼き豚もつけてくれた。  しかも、次の日の朝食べたら、これまたおいしいご飯でびっくり!!! みしまゆきおさんも「ここのご飯は美味しいよ」と言っていたが、ほんと、ここまで美味しいご飯は初めてではないかと思うくらい美味しかった。

この街は熱気球の町で、なんとここのマスターは、熱気球の親父さんでもあるという。熱気球といえばまんぷく、と言うほどらしい。確かに、ガイドブックにも熱気球の街と書いてあった気がする。 これで、この街に熱気球見に来る理由も出来たようだ。楽しみだ。

そんなこんなで、ここ、上士幌ではひとときの楽しい時を過ごし、北海道の思い出の一幕としてその日が過ぎていった。

 

 

 

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