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高砂義勇伝
[ 異国で眠る皇国の戦士 ]

 

(作成:2ch有志様 / サイト消滅)

 

 

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<テロップ>

 

高砂義勇伝
異国で眠る皇国の戦士

お話をご覧頂く前に
このお話は高砂義勇兵の勇姿を
後世に伝える為に製作されました。
戦争を賛美するような、
政治的意図は全く御座いません。

 

 

高砂義勇伝其壱 大東亜戦争

 

焦土の中から奇跡の復興を成し遂げ
現在の繁栄と平和を築き上げた

経済大国

日本

しかし僅か六十年前
国歌と民族の存亡を賭けた
絶望的な戦いがあった

 

男は大義を旨に死地を駆け、女は涙を隠し銃後の守り

遂に若き学徒すら、桜の如く命を散らし

祖国、家族を守るため、老若男女も散っていく

死力を尽くした戦争は、時代を超えて歴史となる

 

敗戦の末に

忘れ去られた過去がある

塗り替えられた大義がある

今は異国の台湾に

大義に馳せた日本最強部隊が存在した

台湾の先住民族高砂族

褐色の侍・高砂義勇兵

異国で眠る皇兵の物語を

今、此処に

記す


高砂義勇伝

 

 

高砂義勇伝其弐 血の志願書

 

昭和十七年台湾陸軍特別志願兵制度制定

 

約千名の募集人員に対し四十万人もの志願者が殺到し

その競争率たるや実に四百倍に達し

翌年にはこれを遥かに上回る六百倍を記録した

 

同年 フィリピン攻略戦

第一次パターン半島攻略戦

本間雅晴中将麾下(きか)の陸軍部隊は

大きな損害をこうむる

 

密林に覆われた厳しい自然が日本軍を悩ませる

苛酷な自然環境を前に勇猛果敢な台湾の山岳部隊

高砂族が候補に上がる

 

昭和十八年、軍部の要請を受け

高砂義勇隊、高砂挺身(ていしん)報国隊、編成

 

昨年同様志願者が殺到し応募者の中には

自発的に陸軍病院に見舞いの品を届け

国防献金に協力し、血書嘆願する者も多く

一死報国の精神は日本人以上に見えたと

軍部を感動させた

 

高砂族は

自らの血で志願書を書き

大義を胸に

地獄の戦地へと向かう

 

 

高砂義勇伝其参 最強密林戦士

 

高砂義勇隊が編成されるや否や

すぐさま台湾各地の山地で訓練を積み重ね

実践投入の際には勝利に大きく貢献した

 

先祖伝来の蕃刀(ばんとう)で密林を切り拓き
食料となる動植物の知識も豊富で在り
敵に立ち向かう勇敢さ
そして彼等の徹底した忠誠心に
誰もが舌を巻いた


彼らは素直で純真、責任感が在り
ジャングルでは方向感覚に優れ
音を聞き分ける能力も在り、夜目が利く


又、軍靴などは装着せず素足で行動し
足音さえ立てずに完全な暗闇のジャングルを
縦横無尽に渡り歩いたと言う


潜入攻撃、切り込み攻撃では群を抜いた活躍
を見せ付け日本兵の度肝を抜いた


世界最強の傭兵と謡(うた)われる
英国特殊部隊・王立グルカ連隊と高砂義勇隊は
互角以上に渡り合い
グルカ兵の待ち伏せや奇襲攻撃に対して
斥候を買って出た


又その日本の古武士に似て名誉を重んじ
任務完遂には命を惜しまず勇戦する
姿と能力が高く評価され
昭和19年から正規兵として採用され
各地で抜群の働きをした

 

又、大変日本兵とも相性が良く、共に歌を口ずさみ

共にふざけ合い、同じ夢を見て眠った

 

 

高砂義勇伝其四 敗戦:蕃刀一本大和魂

 

敗戦時には勇敢で在るが故に
その殆どが全滅に近い状態になっており
奇跡的に生き残った兵士は皆
重度の戦傷者であった


高砂義勇兵の多くは戦時下に於いて
お金を使用しないので
その殆どの給料を軍事貯金に預けていた

敗戦時に日本人の隊長に言われ
高砂義勇兵達は皆
通帳も軍票も書類も
何もかも償却廃棄した


当時台湾には戦勝国として乗り込んできた

中国の国民党軍が居座って統治権を握ってしまい

国籍を無理やり中華民国(台湾)にさせられ

日本の物を所持しているだけで

処罰の対象とされた為である

 

国籍が変わった事で、軍事貯金に在った筈の給料も
当然の様に支給される軍事恩給さえも受け取られない

負傷し台湾に戻った高砂義勇兵は
”生きながらの英霊”となっても何の恩恵も
受けられないでいた


しかし、戦後高砂義勇兵の一人は
当時を思い起こし日本語でこう言った


台湾は日本国の一部。あのときは日本のため
天皇陛下のために誰もが進んで戦う気持ちが強かった
日本精神。大和魂ですよ
血書志願したのに兵役検査で落ちて一晩泣いた人も
たくさんおりますよ


更に高砂義勇兵の一人はこう言った


ヤマトダマシイが欲しいから志願した。
私は軍属で、階級もない。靴もない。蕃刀1本だけ。
靴が無いのは特別切り込み隊だから。音がするでしょ。
みんな裸足。それから、ソロモン行って戦争した。
最後はタマもなくなって、銃も捨てた。
蕃刀1本で突撃するんです。

 

靴も、階級も、勲章も、そして結局は”手当て”
さえも手にすることなく

蕃刀1つで
ジャングルを駆けた高砂勇士が
確実に手に入れたものが一つだけある

それは現在の我々日本人では
到底手に入れる事のできない


大和魂であった

 

 

高砂義勇伝其伍 慰霊碑建立:周麗梅

 

戦後日本が行わなければ成らなかった筈の
高砂義勇兵慰霊碑建立でさえ、国としては
何も出来なかった


慰霊碑を建立したのは
高砂族の一民族
タイヤル族の女性頭目
周麗梅(民族名リムイ・アベオ)
その人であった


周麗梅さんは生涯を賭け、多額の借金を負ってまで
慰霊碑を建立したのである


この慰霊碑には台湾の李登輝前総統が揮毫(きごう : 字を書くこと)した

「霊安故郷(霊魂は故郷に眠る)」の文字が刻まれ

今日も日章旗が掲げられている

慰霊碑の建立で多額の借金をしながら

維持費も都合してきた周さんは

去年(2003年)十一月に七十五歳で病死しており

周さんの長男の邱克平(マカイ・リムイ)氏や

甥の簡福源(タリ・ワタン)氏が管理、運営している

 

 

高砂義勇伝其六 慰霊碑の危機:命をかけて・・・

 

苦難に満ち、やっとの重いで建立された

高砂義勇兵慰霊碑に現在(2004年7月)

撤去の危機が迫っている

 

慰霊碑の敷地を提供していた台北郊外の
観光会社が、去年の新型肝炎(SARS)
流行による日本人観光客激減で倒産

月内にも土地を「更地」にして売却する
意向を固めた為である

 

地元関係者は碑の移設を検討しているが

五百万台湾元(約千六百万円)と見積もられる移設費用の

捻出に頭を抱え、台湾当局も地元自治体も移転費用を

負担するつもりは無いと言う

 

現在慰霊碑を管理しておられる、マカイさんは
「慰霊碑は命をかけて残さなければならないが、
タイヤル族の力だけでは限界がある」と仰り、



資金が足りない場合は、碑文だけを残して
取り壊さざるを得ず、日本に支援を求める
声も出ているとの事である。

 

 

高砂義勇伝其七 此処に宣言する

 

我々は此処に見る。海の向こうの大和の魂。


我々は此処に誇りに思う。大義に馳せた高砂族を。


我々は此処に感謝する。大義に散った高砂族に。

 

貴方達が私達に見せてくれた精神は

時代が流れ国籍が変わろうとも

私達の胸に深く深く染み渡る

 

貴方達が私達に見せてくれた勇姿は

時代が流れ政治が変わろうとも

感謝の念に絶える事は無い

 

 

高砂義勇兵の声が


海を越えて私達に語りかけたように


私達の声も海を越えて彼らに届くのではないか?


時代が、政治が、国籍が変わろうとも


私達の声を届けるべきではないか?


私達の”ひとりひとり”の声は小さくとも


この声を届ける事に意義が在り


動き出す事に意味が在る


我々は此処に宣言する


例え幾年月が流るるとも


我々日本人同朋は


高砂義勇兵を


忘れない

 

 

製作: 2ch 高砂

 

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